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日記のような週末記のような月末記のような… らるじゅのリアル事情デス。
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今日は雨だった。
昨日は雪だったのに。
春ももう近いのだろう。


わたしは雨が降るたびに、馬鹿みたいにはしゃいで外に出る。
まわりには誰もいるわけがない。
たまに車が水しぶきを走らせながら走ってくる。
そして、わたしはそのとばっちりを受けて水をかぶる。
ケタケタ、と笑うと、
それに答えるかのように木陰に隠れていた鳥達が逃げてゆく。
楽しい。
狂ったようにわたしは跳ね回る。
ぱしゃぱしゃと音を立てながら、
溶けかけた雪の入り混じった泥を靴につけながら。

だけど、ここでわたしはいつも気がついてしまう。
雨が奏でる、もう一つの音に。

誰かは言った、
雨は壊れたピアノだと。

わたしは笑うのをやめて、ふと湖の側でぼうっと水を見つめる。
そうして急にわたしの魂は抜け、全ての神経が水面の波紋へと向かう。
ひとつ、ふたつと広がってゆくその波紋全てが、
まるで自分自身であるかのような錯覚。
そして、それが紡ぐ、悲しげな音楽。
何時間も、何時間もそこにわたしはたたずむんだ。
そんなわたしの思考は、雨がやんでも気がつかないまま続き、

途切れたのは雲の間から射した光がわたしを強く照らしてからだった。
空を見上げると、そこには虹。
こんな時期なのに…


これは、わたしの家の窓から見えた光景。
数年前のわたしが、そこにいた。
昔、わたしがいた場所には、今は他の誰かがいる。


昨日は雪だった。
今日は雨だった。
明日はどうなるのだろう?
どちらでもいいと、思う。
雪だとしても、雨だとしても、外に出て彼らと遊ぼう。

春は、近いようでまだ遠い。
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